Operation.
当院で可能な眼科手術
高度な眼科医療を、地域の皆さまに
Our Mission.
当院では、高度な医療機器を多数導入。従来では遠方の大学病院や専門病院まで足を運ばなければ受けることができなかった高度な眼科医療を提供します。
これらの機器と確かな技術を通し、患者さまそれぞれの眼の疾患にしっかりと向き合います。
通常の手術はもとより、難易度の高い白内障手術、網膜硝子体手術、緑内障手術など、高い技術を要する眼科手術を、日帰りで受けることが可能です。
術前・術後の診察や検査についても、近くて通いやすいという利便性の高さにより、患者さまやご家族の負担を軽減いたします。
また、当院は全ての診療情報を電子カルテシステムで一括管理し、患者さまやご家族にわかりやすく、丁寧にご説明させていただくことで、安心・安全の眼科医療をご提供いたします。
白内障手術
Cataracts
白内障とは
眼の中のレンズの役割をしている「水晶体」が濁り、視力が低下する病気です。
多くは加齢に伴うものですが、アトピー性皮膚炎、ステロイド薬の治療歴、糖尿病、眼外傷後など
若年の方でも起こりえます。また白内障が進行すると、急性緑内障発作を合併するケースもあります。
こんな症状の方へ
- 目がかすむ
- ピントが合わない
- 近視が進んだ
- まぶしい
- 老視(老眼)
白内障手術とは
濁った水晶体を除去して、人工の眼内レンズに入れ替える手術です。
当院では、通常ならば大きな病院などで対応する難易度の高い白内障手術も行うことが可能です。
7〜8分で終了する通常の手術から、30分ほどかかる特殊な手技を要するものまで様々な手術に対応しています。
切開創に関しては従来の方法では3mm程度でしたが、当院では極小切開白内障手術を採用。2.0mmというきわめて小さな切開幅で手術を行っています。これにより術後の乱視や痛みなどが軽減します。またオートサート®により極小切開創からの安定した眼内レンズ挿入が可能です。
難易度の高い白内障症例
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散瞳不良
種々の原因により、散瞳不良の方は通常の術前目薬では瞳孔が開きません。
このような場合には、虹彩機能を温存したまま虹彩を切開したり、瞳孔拡張リングなどを使用し対応します。 -
すでに水晶体が脱臼を起こし、外れかけている
まず水晶体を小切開創から除去したあと、眼内レンズ強膜内固定術や眼内レンズ縫着術を行い、しっかりと眼内に固定します。硝子体手術と同時に行うことが多く、特殊な手技を必要としますが、術式の工夫により従来の半分程度の時間(30~40分)で施行可能です。
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乱視矯正
乱視矯正用眼内レンズを使用し、角膜の形状に起因する乱視を矯正します。
角膜形状を詳細に分析する機器(CASIA-2)の導入により、より適切な眼内レンズの選択が可能になりました。 -
多焦点眼内レンズ
通常の単焦点眼内レンズを使用することで遠くは見えますが、その反面、手元のピントが合いません。近年、スマートフォンなどの普及により、「手元も見やすくしたい」というニーズが高まっています。多焦点眼内レンズは、そのような患者さまに対応した遠近両用の眼内レンズで、術後も眼鏡をほとんど使用せずに生活できるという特徴があります。
当院では、従来の多焦点眼内レンズのデメリットであった夜間グレア・ハロー(車のライトなどの光源がぼんやりと反射する現象)を大幅に低減した新型の多焦点眼内レンズを採用しています。
また、遠方・中間・近方に焦点が合いやすい「3焦点眼内レンズ」も採用しております。
網膜硝子体手術
Retinal vitreous
こんな症状の方へ
- 突然視野が欠けた
- 飛蚊症(視野に黒いものがちらつく)
- 墨汁のようなものが見える
網膜硝子体手術とは
眼球に3か所の小さな穴を開けて手術をします。当院では27ゲージ硝子体手術システムを採用し、わずか0.4mmの小さな切開創で手術を行っています。
これにより創部の縫合が不要になり、手術時間の短縮や術後の痛みを低減します。
※当院では日帰り手術にて対応が可能ですが、術後に長期間の入院が必要と判断した場合は、適切な医療機関へご紹介いたします。
適応疾患
糖尿病網膜症、硝子体出血、硝子体混濁、網膜剥離、黄斑前膜、黄斑円孔、網膜静脈閉塞症、硝子体牽引症候群、網膜分離症、白内障手術に伴う水晶体落下など。
硝子体とは
眼球の中にある透明なゼリー状の組織で、水分とコラーゲン線維で構成されています。
網膜とは
眼球の内側にある血管組織を多く伴った神経の膜で、カメラのフィルムと似たような役割を担っています。
視細胞が光や色や形を感じ、神経伝達によって視神経へと視覚情報が送られます。
緑内障手術
Glaucoma
こんな症状の方へ
- 視野が欠ける
- 眼圧が高い
- 点眼治療をしているが、眼圧が下がらない
緑内障手術とは
通常は点眼薬によって眼圧を下げる治療を行いますが、点眼薬を複数使用しても病状が進行してしまう場合は、眼圧を下げる緑内障手術が必要となります。
線維柱帯切除術(ExPress®留置術)
病状が進行した方に用いるインプラント手術です。
2.6mmのチタン製器具を眼内に留置し、房水(目の中の水)を目の外に排出するバイパスを作成して眼圧を下げ、視野障害の進行を抑制する効果があります。
iSTENT®
病状が中期の方に用います。白内障手術と同時に行います。
1mmのチタン製チューブを眼内に挿入し、房水の排出を促進して眼圧を下げます。
我が国では平成29年に保険認可を受けた新しい治療ですが、従来の方法と比較し術後の出血が少なく、同等の眼圧下降効果が期待できると報告されています。
SLT(選択的レーザー線維柱帯形成術)
症状が比較的軽い方に使用します。緑内障点眼薬が多すぎてつけ忘れてしまう方や、点眼薬に副作用がある方、ステロイド緑内障、色素緑内障、嚢性緑内障などに適しています。
房水の排出口である線維柱帯のメラニン色素をレーザーで選択的に照射し、房水の流れを改善します。また繰り返し治療を行うことが可能です。
10分ほどの短時間での外来治療で行える点に加え、合併症や副作用が起きにくい点が特徴です。
加齢黄斑変性症(AMD)治療
AMD
こんな症状の方へ
- ものが歪んで見える
- 視力の低下が気になる
黄斑とは
黄斑は網膜の中心に位置し、モノを見るための最も重要な部分です。
加齢黄斑変性症は加齢などに伴い発症する疾患で、高齢者の失明原因の中でもかなりの割合を占めています。
黄斑部の下から新生血管が発生し黄斑浮腫を起こしたり、出血を起こすことで視力が低下していきます。
硝子体内注射とは
原因となるVEGF(血管内皮細胞増殖因子)を抑制する抗VEGF薬を、眼内に注射し治療します。多くの場合は複数回の投与が必要となります。
加齢黄斑変性症の他にも糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、近視性黄斑変性症などによる黄斑浮腫を改善します。
翼状片手術
Pterygium
こんな症状の方へ
- 白目の鼻側の結膜が黒目(角膜)にかかっている
翼状片とは
長年にわたり紫外線を多く浴びた場合に出てくる症状です。
鼻側から角膜の頂点に向かって三角状の組織が伸びてきます。小さな場合は放置しても問題ありませんが、進行すると整容的に気になったり、乱視による視力低下の原因にもなるため、手術が必要です。
眼瞼下垂手術
Ptosis
こんな症状の方へ
- まぶたが上まであがらず、目が開けづらい(黒目にかぶって見えにくい)
眼瞼下垂手術とは
まぶたの皮膚が加齢によりたるんできた場合、余分な皮膚を切除し皮膚を縫合する手術を行います。
まぶたを引っ張り上げる筋肉(眼瞼挙筋・ミュラー筋)が弱くなっている場合は、それらを縫縮する手術を行います。
各種レーザー手術
Laser
こんな症状の方へ
- 飛蚊症や眼底出血などの異常を指摘された方
レーザー手術とは
網膜剥離の前段階である網膜裂孔や糖尿病網膜症などには、マルチカラーレーザーによる光凝固を行います。
スキャンパターン(半自動照射)機能を用いて短時間で照射を行うことが可能です。
ボトックス注射
Botox
こんな症状の方へ
- 目の周りがピクピクと痙攣することが続く
- 眼精疲労
- まぶしい、目が乾くなどの違和感
ボトックス注射とは
A型ボツリヌストキシン製剤(ボトックス)を用いた治療法です。筋肉を緩める薬剤を眼の周囲の皮下に注射し、眼瞼痙攣(けいれん)を抑制します。1回の注射による効果の持続期間は3~4か月です。
その他の症状について
Other
上記の症状の他にも、ドライアイ、VDT症候群(眼精疲労)、霰粒腫(ものもらい)など、気になる症状がございましたらぜひご相談ください。